工事部2002年入社
第20福丸(曳船)船⾧
KENJI ODA
22歳まで巻き網漁船で働いていましたが、収入が歩合制で安定しておらず、人生設計を考える上でもう少し安定する仕事に就きたいと船の免許を持つ人を募集していた当社を志望しました。
家に帰るのが月1度くらいの巻き網漁船の仕事に比べて、毎日帰ることができるようになったのも嬉しかったですね。また、3歳の頃から佐世保で暮らす私には地元で働き続けたいという思いもありました。
今でも学生時代の友人と会いやすいなど、やっぱり地元の会社を選んで良かったと感じています。
海洋土木で活躍するのは、特殊作業船です。
動く手段を持たないクレーン付きの台船や浚渫船、土砂を積み込む船などを押したり、引いたりしながら作業場へと運ぶのが私の仕事。船を引くことを「曳航(えいこう)」といいますが、曳航する船の方が数倍、数十倍も大きいことからいろいろな部分に気を遣いますね。船と船の間をすり抜けたり、岸壁に接岸したり。自社の船だけでなく、他社の船を動かす依頼に応じることもあります。
船を岸壁に接岸する際は、後ろの船との距離が見えないので無線で教えてもらいながら慎重に船を動かしていきます。ただ、その距離が何十メートルなのか見た人の感覚で伝えられるため、相手の感覚を意識することが大切になります。その結果、ぴたりと合わせることができた時には嬉しいですね。
また、仕事を通じていろいろな人と出会い、いろいろな場所に行けるのも面白みの一つ。日常生活では見ることのできない現場に立ち会うこともできます。
入社当初から先輩たちにいろいろなことを教えていただきましたが、いちばん大切なのは安全第一で事故無く作業を進めることだと教わりました。もうすぐ入社20年目になる私ですが、船を離接岸する際には特に緊張しますね。構造物や船を傷つけるわけにはいきませんから集中力も一気に高まります。静かに岸壁につけることができた時や長期の現場を無事故で終えた時には一つの達成感を得ることができます。
とても明るい人が多い会社だけに、人づきあいがしやすいですね。
ノリのいい人ばかりなので、話しはじめるといろいろな会話で盛り上がります。上司部下の関係もフラットに近く、仕事が落ち着いていれば希望日に有給を取り思い思いに過ごすこともできます。
子どもたちがソフトボールをしているため、休日は子どもたちが所属するチームのコーチを務めるなど、普段から家族との時間を大切にできるのも福丸建設の魅力かも知れません。
曳船の船長を務める小田さんは、作業工程など工事全体を見渡しながら総合的に考えて動いてくれるので周囲から頼りにされています。航海経験が豊富で曳航技術が高く安心して任せられるため、お客様からの信頼も厚い小田さんは、とにかく明るい人柄で幅広い世代の人たちとコミュニケーションを取ることができるムードメーカー的存在。
休みの日はお子さんとスポーツを楽しむなど、家族を大切にする良きパパでもあります。