工事部2003年入社
課⾧
MASAYUKI SATO
工業高校を卒業後、準大手の建設会社に就職して県外で暮らしていましたが、慣れ親しんだ地元に戻りたいと考えるようになりました。
それまで働いていた建設会社で得た知識や経験を生かしたいと28歳で福丸建設に転職。海洋土木はまったく未知の世界で不安もありましたが、知らないことにチャレンジしてみたいという気持ちもありました。
私が主に担当するのは測量業務です。
工事の依頼主であるお客様と打ち合わせ、工事予定の港の海底がどのような状態であるか特別な機器を使い測量します。近年は、大型船が接岸できるよう海底を深く掘って欲しいという依頼が増加。最終的に何メートルまで掘るかお客様のオーダーに基づいて図面を作成します。その図面をもとに海底の工事がスタートするため、測量はすべての基礎になると言っても過言ではありません。
この仕事で難しいのはフェリーや高速船の出入りが多い港で時間を調整しながら測量したり、作業ペースが天候に左右されることですね。台風が接近すると作業船を避難させる必要もあります。どうにか工期内に作業を終えた時にはやり遂げた気持ちになります。また、工事終了後、出来形測量と呼ばれる確認のための測量を行い、計画通りに仕上がっていた時には、大きな達成感が得られます。お客様から「ありがとう」「助かったよ」と声を掛けていただけるのも嬉しい瞬間です。
工事ではお客様のオーダーに応えることも大切ですが、何よりいちばん大切なのは安全に無事故で工事を終えることです。
事故を未然に防ぐため、作業する全員が安全に対する意識を強く持つよう指導するのも私の大切な役割。
出張先ではホテルに泊まることもできますが、仲間とのコミュニケーションを大切にしたいとあえて船に宿泊し、プライベートの話も含めて何でも気軽に話しやすい環境づくりに努めています。
明るい人ばかりで和気あいあいとした雰囲気がある職場では、佐世保をはじめ、長崎県出身の人も多くローカルな話題で盛り上がることもあります。休みや有給を利用してリフレッシュできる環境もあり、趣味を楽しむなどオンオフのメリハリが持てる会社ですね。
また、個人的に面白みを感じるのは、普通なら目にすることのできない海底を覗くことができること。思っていた以上に浅かったり深かったりと意外なこともあれば、驚くようなものが沈んでいることもあって面白いんですよ。
建設会社出身で陸上測量でも高度な技術を持つ里さんですが、現在は海中の測量をメインで担当しています。
几帳面で真面目な性格が仕事に現われていて、温厚な性格からお客様や周囲の人から慕われる存在。すべての船に出入りするため、社員のほぼ全員とつながりを持つ人でもあります。誰とでもフレンドリーに話すことができるなどコミュニケーション力に長けている里さんは、その測量技術を次世代に引き継ぐ大切な役割を担っています。